飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件とおすすめ商品まとめ。預けた場合はどうなる?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

旅行や出張時に欠かせないスマートフォンやタブレット、ニンテンドースイッチなどの電子機器を充電するための必須アイテム「モバイルバッテリー」(携帯電話用充電器)
実は航空法や航空会社の社内規則によって制限がかけられている場合があり、モバイルバッテリーの機内持ち込みをできないことがあります。また手荷物の預け入れカウンターにて案内されるとおり、預け入れる荷物の中にモバイルバッテリーを入れることはできません。必ず事前に取り除いておきましょう。
この記事では、機内に持ち込める条件や持ち込めないモバイルバッテリーについてわかりやすくまとめています。
飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件は?

モバイルバッテリーを含む機内に持ち込める物品や条件は、利用する航空会社ごとに若干の違いがありますがおおむね同じです。
機内への持ち込みや手荷物としての預け入れが可能な物品と条件については、国土交通省が国際的なルールに基づいて設定している航空法および関係規則を考慮して案内しているので、以下でわかりやすく解説していきます。
モバイルバッテリーの預け入れは不可。バッテリー容量によって機内持ち込みに制限あり

スマートフォンやタブレット、モバイルバッテリーはそれぞれリチウムイオン電池を使用した製品ですが、スマートフォンやタブレットは「携帯型電子機器」、モバイルバッテリーは「機器の予備電池」として分類されています。
それぞれワット時定格量(実質的にバッテリー容量)によって「機内持ち込み」と「手荷物としての預け入れ」、その他制限など条件が異なるのでわかりやすく解説します。
モバイルバッテリーの持ち込み条件
まず預け入れる手荷物にモバイルバッテリーを入れることはできません。必ず荷物から出しておく必要があります。
次に機内持ち込みについては、個数やバッテリー容量によって持ち込みができない場合があります。
なお、海外の航空会社では、まれに機内持ち込みが可能なモバイルバッテリーのバッテリー容量が制限されていたり、事前に許可が必要な場合があるため、各航空会社のウェブサイトで必ず事前にチェックしておきましょう。
モバイルバッテリー | |||||
---|---|---|---|---|---|
ワット時定格量 | 〜100Wh | 101Wh〜160Wh | 161Wh〜 | ||
機内持ち込み | 持込み可能 | 持込み可能(1人につき2個まで) | 不可 | ||
手荷物の預け入れ | 不可 | 不可 | 不可 | ||
注意事項 | 短絡防止の措置を取ること | ||||
航空各社の案内 |
スマホ・タブレットの持ち込み条件
スマートフォンやタブレットはバッテリー容量によっては、機内持ち込みも手荷物として預け入れることも可能です。ただし、衝撃を与えないように頑丈なキャリーケースに入れることや衣類などに包んで保護したり、電源を完全に切る必要があります。
スマートフォン・タブレット | ||
---|---|---|
ワット時定格量 | 〜160Wh | 161Wh〜 |
機内持ち込み | 持ち込み可能 | 持ち込み不可 |
手荷物の預け入れ | 持ち込み可能 | 持ち込み不可 |
注意事項 | 偶発的な作動や損傷を防止するために、頑丈なキャリーケースに入れたり、衣類などに包んで保護し、電源を完全に切ること |
機内持ち込み可能なモバイルバッテリーの容量は約43,000mAh以下
国土交通省は国内線・国際線に関わらずワット時定格量が160Wh以下であれば、多くの航空会社の機内にモバイルバッテリーを持ち込むことが可能と案内しています。
ワット時定格量とは、バッテリーが蓄えられるエネルギー量のことで「バッテリー容量(mAh)/1000x定格電圧(V)」で計算できます。
スマートフォンやモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオンバッテリーの定格電圧は一律3.7Vなので、モバイルバッテリーの容量が43,243mAh以下であれば機内持ち込み可能です。また、27,027mAh以下であれば(多くの航空会社で)個数制限なく機内持ち込みできます。
- 27,027mAh以下:機内持ち込み可能
- 43,243mAh以下:1人につき2個まで機内持ち込み可能
当然ながらほとんどのメーカーがこの容量を意識して製品化しているため、40,000mhAを大幅に超えるバッテリーはキャンプなどのアウトドアや災害時に役立つ「ポータブル電源」として販売されているものがほとんどです。
例えば、Ankerのポータブル電源「Anker PowerHouse 200」は57,600mAh(213Wh)のバッテリーを搭載しています。これを機内に持ち込もうと考える人はいないでしょう。
注意が必要なのは規定内でもモバイルバッテリー本体にワット時定格量が表記がない場合は、保安検査場ではじかれることもあること。Wh、Ah、Vがすべて本体に表記されている製品を購入するようにしましょう。
短絡防止の措置とは?
モバイルバッテリーを機内に持ち込む際には、短絡防止措置(ショート防止)を行う必要があります。
例えば、ANAでは短絡防止措置について「購入時の小売り容器に収納するか、あるいは端末を絶縁する(テープなどで剥き出しの端末を保護するか、別々のプラスチックの袋もしくは保護パウチに個々の電池を収納する)などの措置を行ってください。」と案内しています。
つまり、モバイルバッテリーと他の物品が直接触れないようにする必要があります。パッケージに付属しているトラベルポーチを使うか、モバイルバッテリー専用のポーチを用意するのが良いでしょう。
モバイルバッテリーを誤って預け入れるとどうなる?

誤ってモバイルバッテリーをキャリーケースなどに預け入れた場合は、アナウンスで呼び出しを受けて立ち会い検査を受ける場合があります。
荷物からモバイルバッテリーを取り出すのに時間がかかると、出発や到着が遅れる可能性があり、多くの人に迷惑をかけるので必ず預け入れる手荷物には入れないようにしましょう。
なお海外では呼び出しも受けないまま荷物を勝手に開けられて破棄される場合もあります。
機内持ち込み可能なおすすめのモバイルバッテリー
機内持ち込みが可能なおすすめのモバイルバッテリーを紹介する前に、機内持ち込みが可能な条件を以下にまとめておきます。
- ワット時定格量が100Whまたは160Wh以下であること
- バッテリー容量が26,800mAhまたは43,243mAh以下であること
- Wh、mAh、Vが本体にプリントされていること(消えていないこと)
- 専用ポーチに収納して短絡防止措置(ショート防止)を行うこと
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