何が変わった?Xperia 1 VIIとXperia 1 VIの違いを比較
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

Xperiaの2025年最新モデル「Xperia 1 VII」が正式発表されました。
スマートフォンにおいても独自AIの導入が進むなかで、XperiaにはどういったAIが搭載されるのか注目が集まっていましたが、αのカメラ技術、ウォークマンの音響技術、BRAVIAの映像技術を活かして、画質や体験価値を向上するXperia独自のAI「Xperia Intelligence」を搭載します。
この記事では、Xperia 1 VIIとXperia 1 VIの違いを徹底比較して最新モデルに買い替える価値があるのか解説します。
Xperia 1 VII | Xperia 1 VI | |
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価格 | 200,500円 | 189,200円 | AI | Xperia Intelligence | 非対応 | 重さ | 197 g | 192 g | チップ | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Gen 3 | カメラ |
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サウンド |
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アップデート |
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価格と容量
どちらもストレージ容量は256GBと512GBです。メモリは12GBと16GBから選べますが、キャリア版は12GBのみです。
Xperia 1 VIIの容量と価格は以下のとおりです。
au | |||
容量 | 256GB | 512GB / 12GB | 512GB / 16GB |
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機種代金 | 229,900円 | 販売なし | 販売なし |
新規契約 | |||
負担金 | 端末返却で138,900円毎月の支払額6,039円/月 | 販売なし | 販売なし |
機種変更 | |||
負担金 | 端末返却で133,400円毎月の支払額5,800円/月 | 販売なし | 販売なし |
のりかえ | |||
負担金 | 端末返却で127,900円毎月の支払額5,560円/月 | 販売なし | 販売なし |
SoftBank | |||
容量 | 256GB | 512GB / 12GB | 512GB / 16GB |
機種代金 | 247,680円 | 販売なし | 販売なし |
負担金 | ▼13ヶ月目に返却115,103円▼25ヶ月目に返却138,432円毎月の支払額6,984円/月 | 販売なし | 販売なし |
Sony | |||
容量 | 256GB | 512GB / 12GB | 512GB / 16GB |
機種代金 | 205,000円 | 219,000円 | 235,000円 |
Xperia Intelligence
Xperia Intelligenceは、カメラ・音響・映像の主に3点をAIで強化する機能です。
カメラでは、αシリーズで培ったAIを活用した姿勢推定技術によって、写真でも動画でも骨格レベルで被写体を認識・追尾することが可能に。
これにより、被写体を常に画面の中央に自動で固定しながら、手ブレを抑えて滑らかな映像を撮影できる「AIカメラワーク」と、カメラが被写体を自動で追いかけて、広がりのある全景と被写体にフォーカスした映像を同時に記録できる「オートフレーミング」に新たに対応しています。
音響では独自のAI技術で高音域の表現力と微細な音の再現性が向上。映像では、ソニーのテレビBRAVIAの映像美を再現しています。
デザインとカラー
Xperia 1 VIIは、全面がフラットなボックス型のデザインを継続採用しています。
背面には、ソニー独自開発のテクスチャーによるザラつきがあり、側面には細かなスリットが入っています。こういった加工によって、手から滑り落ちる心配なく撮影に集中できると説明されていますが、過去2世代で高い効果は実感できませんでした。
カラーバリエーションは、カメラをより強く強調するために少し明るくなった「スレートブラック」、カーキグリーンを手になじむように明るく変化させた「モスグリーン」、Xperiaの象徴的なカラーの1つパープルに柔らかな赤のエッセンスを加えた「オーキッドパープル」の全3色から選べます。
また、カメラバンプは背面のガラスに溶け込むように同色でカラーリングされ、一体感を実現しています。



大きさ

本体の大きさは162 x 74 x 8.2 mm。2世代前のXperia 1 Vと比べると、高さは短く、幅が広くなっています。
幅広になったことで片手の操作性がダウン。筆者のような左手ユーザーの場合は、本体右側にある指紋認証センサーにも指が届きにくくなっています。
マスクを着ける機会が減った今、顔認証に対応して欲しいところですが、残念ながらXperia 1 VIIも顔認証に非対応です。
どの価格帯のスマートフォンでも利用できる顔認証。フラグシップスマートフォンかつベゼルを広くとっているデザインを採用するのであれば、対応して欲しいところです。
ディスプレイ

ディスプレイはXperia 1 VIと同じく6.5インチ/フルHD+です。
Xperia 1シリーズといえば、超縦長の4Kディスプレイが大きな特徴でしたが、Xperia 1 VIからフルHD+にスペックダウンしたことで消費電力が改善され、電池持ちが大幅に向上しました。
今作もバッテリー駆動時間は「2日持ち」と説明されています。
前モデルに比べてピーク輝度が向上。夏の強い日差しの下で利用しても画面をくっきり視認できる「サンライトビジョン」にも継続対応しています。
前面に加えて、背面にも照度センサーを搭載することで逆光の検知が可能に。逆光時には、撮影や視聴時の画面を見やすく明るさが調整されます。
カメラ
カメラには、引き続き焦点距離の異なる3つのレンズが搭載されています。
- 広角カメラ:24mm、48mm
- 超広角カメラ:16mm
- 望遠カメラ:85-170mm
- フロントカメラ:24mm
大きく進化したのは新超広角レンズです。イメージセンサーが約2.1倍に拡大し、画素数も12MPから48MPにアップしています。
また、ゆがみの少ないレンズを採用することで、画面端の歪みも軽減されています。

超広角と広角レンズは、大型化した高感度センサーと最新の画像処理によって、フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラ並みの撮影クオリティを実現。特に夜間や暗所撮影時の撮影性能が大幅に向上しています。
マクロ撮影は、超広角レンズによる最短撮影距離5cmの近接撮影と、望遠レンズによる大きなぼけ感で楽しめるテレマクロが利用できます。

ウォークマンに迫るクリアな音質
Xperia 1 VIIには、ウォークマンでも使用実績のある高品質な部品が採用されています。
金を加えた高音質はんだによって、微細な音のディテールまで表現可能に。さらに、高品質抵抗によって磁気干渉による音の歪みが軽減されています。
これにより、有線接続時にはウォークマンに迫るクリアな音質を実現しています。

ワイヤレスでは、Bluetooth接続時の送信パワーが最大2倍に向上(法規制の上限まで電力アップ)。これにより、通勤や通学時など混雑した場所でも快適に音楽を楽しめます。ワイヤレスの音質面でも、ソニー独自のAI技術「DSEE Ultimate」によって、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングして高音質で楽しめます。
さらに、スマホ搭載のフルステージステレオスピーカーは、低音域と高音域の再生帯域が拡張され、より臨場感のあるサウンドを実現しています。
性能と発熱対策
チップセットには、最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載。
開発元のQualcommによれば、CPUは45%の性能向上、電力効率も44%改善されています。ゲームを快適にプレイするためのGPUは40%のパフォーマンス向上と、効率が40%向上しました。
これにより全体的な消費電力は27%も向上しています。
Xperia Intelligenceにも関わるAI性能は45%向上。ワットあたりの性能も45%向上するなど、電力効率も改善されています。
発熱対策として、熱拡散シートと前世代で初めて搭載されたベイパーチャンバーを継続採用。効率的な排熱処理を実現し、負荷のかかる動画視聴やゲームでも熱を効果的に分散して快適な体験を維持します。
アップデート保証がさらに延長
Xperia 1 VIは、初めてアップデート保証が明言されたXperiaスマホで、最大3回のOSアップデート4年間のセキュリティアップデートの提供を保証しています。
Xperia 1 VIIのアップデート保証は、OSアップデートが最大4回、セキュリティアップデートは6年間に延長されたことで、より長く安心かつ最新機能を利用することができます。
スペックを比較
Xperia 1 VII | Xperia 1 VI | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 197 g | 192 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ |
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ゲーミング |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | ミリ波・Sub6 | ミリ波・Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 6.0 / Auracast | 5.4 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 | 3.2 |
セキュリティ |
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アップデート保証 |
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- auの「スマホトクするプログラム」の負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- ソフトバンクの「新トクするサポート(プレミアム)」の負担金は、48回払いで購入後、13ヶ月目に特典利用を申し込みとスマホの返却が条件です。「あんしん保証パックサービス」および「早トクオプション利用料」の支払いも必要です。
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