iPhoneにマイナンバーカードを追加できない?原因は電子証明書の失効だった。更新手続きと必要なものまとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

2025年6月24日から、ついにiPhoneにもマイナンバーカードを追加できるようになりました。
Androidでは数年前から利用できていたので、待ち望んでいたiPhoneユーザーも多かったと思います。
筆者もさっそく追加しようとしてみましたが、「署名用電子証明書の有効期限が切れています」「住民票がある市区町村の窓口にて手続きしてください」と表示されて追加できず。
ということで、実際に更新手続きを行なってきたので、手続きにかかった時間や必要なもの、再び使えるようになるまでの流れをまとめておきます。
電子証明書の有効期限が切れていた!!期限はいつまで?
iPhoneにマイナンバーカードを追加するには、有効期限内の電子証明書が必要になります。
電子証明書といっても物理的なものではなく、マイナンバーカードに書き込まれていて、カード自体に有効期限の記載はありません。
有効期限が近づくと、2~3ヶ月前をめどに有効期限通知書が送付されるほか、マイナポータルからもメールが届きます。

電子証明書の有効期限は発行日から5回目の誕生日までとなっています。
マイナンバーカードは2020年のマイナポイント事業開始に合わせて、発行が急増したこともあって、2025年から電子証明書の有効期限が切れはじめる人が増えているようです。
マイナポイント事業は、日本政府が普及を促進するために導入した制度で、マイナンバーカードを持つ人が特定のキャッシュレス決済を利用すると、その利用額に応じてポイントが還元される仕組みです。メリットとしては、ポイント還元によるお得感があります。また、キャッシュレス決済の利用が増え、便利で安全な生活が促進されます。ただし、還元対象となる金額やポイントの上限があるため、事前に確認が必要です。
なお、期限が切れたマイナンバーカードはiPhoneに追加できないだけでなく、マイナンバーカードでe-Tax等の電子申請やコンビニ交付、健康保険証等で使うことができなくなります。
電子証明書の更新はどこでできる?予約は必要?
電子証明書の更新は住民票のある市区町村窓口に行く必要があります。
窓口は市区町村の役所のほか出張所でも行えます。市区町村によっては郵便局でも可能なようです。
なお、更新手続きが予約制になっている市区町村もあるため、事前に調べておきましょう。
筆者は最寄りの出張所で予約なしで更新しました。
電子証明書の更新に必要なもの
電子証明書の更新には、マイナンバーカードと発行時に設定した3つの暗証番号とパスワード、有効期限通知書(なくても手続き可能)が必要になります。
忘れた場合は窓口で再設定が可能。顔写真は不要です。
- マイナンバーカード
- 利用者証明用(4桁の数字)
- 署名用電子証明書(6~16桁の英数字)
- 住民基本台帳用(4桁の数字)
- 有効期限通知書(なくても手続き可能)
電子証明書の更新は5分程度で完了
筆者は平日の10時ごろ出張所で電子証明書を更新しました。
窓口にて電子証明書の更新であることを告げると、氏名や住所、電話番号などを記入して、待ち時間もなくすぐに手続き開始。
囲いで覆われたスペースに移動して、案内にしたがって3つの暗証番号とパスワードをペン操作が可能なモニターに入力。手続き開始から終了まで5分程度で完了しました。
まとめ:失効すると更新当日は電子証明が利用できず
- 電子証明書は5年ごとに更新が必要
- 更新は役所や出張所でOK。顔写真は不要
- 待ち時間がなければ、手続きは5分程度で完了
- 更新手続きには3つの暗証番号とパスワードが必要
窓口では電子証明書が失効していることから、利用できるのは翌日からと案内されました。
これは電子証明書を使った健康保険証やコンビニ交付等のサービスを利用できないということのようです。
iPhoneにマイナンバーカードを追加するだけであれば、失効→更新完了後、すぐに追加することができました。
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