Googleの最新フラグシップスマートフォン「Google Pixel 10」が正式発表されました。
日本でも価格は変わらないまま、ベースモデルとしては初となるトリプルカメラを搭載。史上最大のアップグレードとなる独自プロセッサ「Google Tensor G5」によって、最大の特徴であるAIが飛躍的に進化し、待望のマグネットワイヤレス充電を可能にする「Qi2」に対応しました。
この記事では、両機種を徹底比較しているので、買い替えの参考にしてください。
スペックを比較
| Pixel 10 | Pixel 9 |
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デザイン | 
| 
|
素材 | - サテン仕上げのアルミフレーム
- ポリッシュ仕上げの背面ガラス
- フラット形状の新デザイン
| - マット仕上げのメタルフレーム
- ポリッシュ仕上げの背面ガラス
- フラット形状の新デザイン
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サイズ | - 高さ:152.8 mm
- 幅:72.0 mm
- 厚さ:8.6 mm
| - 高さ:152.8 mm
- 幅:72.0 mm
- 厚さ:8.5 mm
|
重さ | 204 g | 198 g |
ディスプレイ | - Actuaディスプレイ
- 6.3インチ有機EL
- フラットディスプレイ
- FHD+ (1,080 x 2,424ピクセル)
- 422ppi
- コントラスト比 2,000,000:1
- リフレッシュレート60-120Hz
- アスペクト比 20:9
- Gorilla Glass Victus 2
- HDR サポート
- 24ビット フルカラー (1,600万色)
- 機能
- 常に表示状態のディスプレイ
- この曲なに?
- スナップショット
- 画面の明るさ
| - Actuaディスプレイ
- 6.3インチ有機EL
- フラットディスプレイ
- FHD+ (1,080 x 2,424ピクセル)
- 422ppi
- コントラスト比 2,000,000:1
- リフレッシュレート60-120Hz
- アスペクト比 20:9
- Gorilla Glass Victus 2
- HDR サポート
- 24ビット フルカラー (1,600万色)
- 機能
- 常に表示状態のディスプレイ
- この曲なに?
- スナップショット
- 画面の明るさ
|
カメラ | - トリプルカメラ
- 48MP 広角レンズ
- 絞り値 ƒ/1.70
- 視野角 82°
- ピクセル幅 ??μm
- センサーサイズ 1/2.0インチ
- オクタPD
- 13MP 超広角レンズ
- 絞り値 ƒ/2.2
- 視野角 120°
- ピクセル幅 ??μm
- センサーサイズ 1/3.1インチ
- オートフォーカス
- クアッドPD
- レンズ補正
- 10.8MP 望遠レンズ
- 絞り値 ƒ/3.1
- 視野角 23°
- ピクセル幅 ??μm
- センサーサイズ 1/3.2インチ
- デュアルPD
- 光学5倍ズーム
- 機能
- 光学式および電子式手ぶれ補正機能
- 高速なカメラ起動
- マルチゾーンレーザー検出AF
- スペクトルセンサー
- フリッカーセンサー
| - デュアルカメラ
- 50MP 広角レンズ
- 絞り値 ƒ/1.68
- 視野角 82°
- ピクセル幅 ??μm
- センサーサイズ 1/1.31インチ
- オクタPD
- 48MP 超広角レンズ
- 絞り値 ƒ/1.7
- 視野角 123°
- ピクセル幅 ??μm
- センサーサイズ 1/2.55インチ
- オートフォーカス
- クアッドPD
- レンズ補正
- 機能
- 光学式および電子式手ぶれ補正機能
- 高速なカメラ起動
- 単一ゾーンレーザー検出AF
- スペクトルセンサー
- フリッカーセンサー
|
フロントカメラ | - 10.5MP
- 絞り値 ƒ/2.2
- 視野角 95°
- ピクセル幅 ??μm
- デュアルPD
- オートフォーカス
| - 10.5MP
- 絞り値 ƒ/2.2
- 視野角 95°
- ピクセル幅 ??μm
- PD
- オートフォーカス
|
写真機能 | - カメラコーチ
- 一緒に写る
- プロ設定
- 高解像度の画像
- ウルトラHDR
- 編集マジック
- オートフレーム
- イマジネーション
- オートベストテイク
- マクロフォーカス(広角)
- 夜景モード
- 天体写真
- HDR+バースト
- ポートレートモード
- モーションオートフォーカス
- Live HDR+
- よく撮影する人
- デュアル露出補正
- ウルトラワイドレンズ
- ポートレートライト
- 消しゴムマジック
- モーション モード
- 長時間露光
- リアルトーン
- 顔フォーカス
- パノラマ(夜景モード)
- 手動によるホワイトバランス調整
- ロックされたフォルダ
- ボケ補正
- ズーム画質向上
- 超解像ズーム20倍
- 光学相当2倍ズーム
- 写真形式
| - 一緒に写る
- プロ設定
- 高解像度の画像
- ウルトラHDR
- 編集マジック
- オートフレーム
- イマジネーション
- ベストテイク(自動)
- マクロフォーカス
- 夜景モード
- 天体写真
- トップショット
- ポートレート モード
- モーションオートフォーカス
- Live HDR+
- よく撮影する人
- デュアル露出補正
- ウルトラワイドレンズ
- ポートレートライト
- 消しゴムマジック
- モーション モード
- 長時間露光
- リアルトーン
- 顔フォーカス
- パノラマ(夜景モード)
- 手動によるホワイトバランス調整
- ロックされたフォルダ
- ボケ補正
- ズーム画質向上
- 超解像ズーム8倍
- 光学相当2倍ズーム
- 写真形式
|
動画機能 | - メインカメラ
- 8K
- 4K:24,30,60fps
- 1080p:24,30,60fps
- フロントカメラ
- 超解像ズーム動画
- デュアル露出(広角)
- 音声消しゴムマジック
- 動画ブースト
- ビデオ夜景モード
- マクロフォーカス
- リアルトーン
- 10ビット HDR動画
- シネマティックぼかし
- シネマティック撮影(手ぶれ補正)
- スローモーション動画(最大240fps)
- 4K タイムラプスと手ぶれ補正
- 天体写真のタイムラプス
- 光学式手ぶれ補正
- 動画手ぶれ補正
- 4K シネマティック撮影動画手ぶれ補正
- 4K動画手ぶれ補正(固定)
- 1080p動画手ぶれ補正(アクティブ)
- デジタルズーム最大20倍
- 動画形式
- ステレオ録音
- 音声拡張
- ウィンドノイズ低減
- 音声ズーム
| - メインカメラ
- 8K
- 4K:24,30,60fps
- 1080p:24,30,60fps
- フロントカメラ
- 超解像ズーム動画
- デュアル露出(広角)
- 音声消しゴムマジック
- 動画ブースト
- ビデオ夜景モード
- マクロフォーカス
- リアルトーン
- 10ビット HDR動画
- シネマティックぼかし
- シネマティック撮影(手ぶれ補正)
- スローモーション動画(最大240fps)
- 4K タイムラプスと手ぶれ補正
- 天体写真のタイムラプス
- 光学式手ぶれ補正機能
- 動画手ぶれ補正
- 4K シネマティック撮影動画手ぶれ補正
- 4K動画手ぶれ補正(固定)
- 1080p動画手ぶれ補正(アクティブ)
- デジタルズーム最大7倍
- 動画形式
- ステレオ録音
- 音声拡張
- ウィンドノイズ低減
- 音声ズーム
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チップセット | - Google Tensor G5
- Titan M2 セキュリティチップ
| - Google Tensor G4
- Titan M2 セキュリティチップ
|
メモリ | 12GB | 12GB |
AI | - Pixel スクリーンショット
- Pixel スタジオ
- Gemini (オンデバイス)
- Gemini Nano
- マルチモーダル
- マイボイス翻訳
- マジックサジェスト
- レコーダーアプリの要約
- スマートリプライ
- 文章マジック
- 音声通話の録音・書き起こし
- AI天気予報
- Gemini (アプリ)
| - Pixelスクリーンショット
- Pixel Studio
- Gemini (オンデバイス)
- Gemini Nano
- マルチモーダル
- レコーダーアプリの要約
- スマートリプライ
- 文章マジック
- 音声通話の録音・書き起こし
- AI天気予報
- Gemini (アプリ)
- ライブチャット
- この動画について質問する
- このPDFについて質問する
|
バッテリー | - 4,970 mAh
- 通常時:30時間以上
- 超省電力:最大100時間
- 30W (30分で最大55%)
| - 4,700 mAh
- 通常時:24時間以上
- 超省電力:最大100時間
- 27W急速充電(約30分で55%)
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ワイヤレス充電 | | - Qi
- Qi充電器:最大12W
- Pixel Stand 2:最大15W
- バッテリーシェア
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SIM | - デュアルSIM
- デュアルeSIM
- nanoSIM
- eSIM
| - デュアルSIM
- デュアルeSIM
- nanoSIM
- eSIM
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5G | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi | - Wi-Fi 6E
- 802.11 a/b/g/n/ac/ax
| - Wi-Fi 7
- 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be
|
Bluetooth | 6.0 アンテナダイバーシティ | 5.3 デュアルアンテナ |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 2 | 3.2 Gen 2 |
セキュリティ | | |
センサー | - 近接センサー
- 周囲光センサー
- 加速度計
- ジャイロメーター
- 磁力計
- 気圧計
- UWB
- 体温センサー
| - 近接センサー
- 周囲光センサー
- 加速度計
- ジャイロメーター
- 磁力計
- 気圧計
- UWB
- 体温センサー
|
位置情報 | - GPS
- GLONASS
- Galileo
- みちびき
- BeiDou
- デュアルバンドGNSS
- NavIC
| - GPS
- GLONASS
- Galileo
- みちびき
- BeiDou
- デュアルバンドGNSS
- NavIC
|
アップデート保証 | - 7年間のセキュリティアップデート
- 7年間のOSアップデート
- 7年間のPixelアップデート
| - 7年間のセキュリティアップデート
- 7年間のOSアップデート
- 7年間のPixelアップデート
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同梱品 | | - USB-C 電源アダプター
- 1m USB-C ケーブル(USB 2.0)
- クイックスタートガイド
- クイックスイッチアダプター
- SIM取り出しツール
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ベースモデル初のトリプルカメラ
Pixel 6シリーズで、ベースモデルとProモデルに分かれてから、ベースモデルには常にデュアルカメラが搭載されてきました。
Pixel 10では、遠い距離からでもくっきり撮影できる望遠カメラが追加された初のトリプルカメラが搭載されています。
これによりズーム性能が大幅に向上し、Proモデルと同じ光学5倍ズームに加えて、写真の超解像ズームはPixel 9の8倍から20倍に。動画のデジタルズームも最大7倍から20倍に進化しています。
さらに撮影後に画質を保ったまま写真を拡大できるProモデル限定だった「ズーム画質向上」にも対応しています。
ほかにも高速なオートフォーカスを可能にするマルチゾーンレーザー検出AFに対応。インカメラもデュアルPDに対応しています。
レンズとセンサーは性能ダウン
望遠レンズが追加された一方で、広角と超広角カメラは画素数や絞り値、センサーサイズいずれもグレードダウンしています。
後述するISPのアップグレードによってカメラの画質が向上していることもあって、実際の画質にどれほどの影響があるのかはわかりません。
実機を入手次第、画質を比較したいと思います。
性能もAIも大幅に向上したGoogle Tensor G5
Google Tensor G5は、電力効率を抑えながら2桁台の性能向上を実現したプロセッサです。
CPUは平均34%高速化され、スクロールやアプリ起動といった基本操作がスムーズに。AIを支えるTPUも最大60%パワフルになったことで、より高品質なAI体験を効率的に提供します。
さらに、ISPのアップグレードによってカメラの画質も向上しています。Googleいわく写真と動画の両方において、卓越した画質を実現したとのこと。
AIが必要なことを先回して提案
新しいAIの目玉機能は必要な情報を先回りして提案する「マジックサジェスト」です。
例えば、友だちとメッセージのやり取りをしていて、急に行けなくなったとの連絡が来て予約変更を頼まれたら、Gmailに届いた予約情報をもとに通話アプリへのショートカットを表示します。
通話アプリ移動したら今度は予約の詳細が表示されるため、それを見ながら予約を変更できます。
綺麗なカメラの綺麗な撮り方を教えてくれるAI
このほかにも、音声通話で声のトーンやニュアンスを再現して翻訳する「マイボイス翻訳」や、写真を綺麗に撮りたいけど、どのように撮ったらいいのかわからない時にAIが手取り足取り教えてくれる「カメラコーチ」が追加されました。

良い写真を撮るためにAIがアドバイスしてくれる「カメラコーチ」
ほかにもTensor G4で追加された集合写真の撮影をAIがサポートする機能も進化しています。
周りに撮影を頼める人がいないときに写真を交代で2枚撮影してAIが自然に合成する「一緒に写る」は多人数の撮影に対応。目をつむったり、カメラ目線じゃない表情を良い表情と入れ替えらえるベストテイク機能は、一度の撮影でベストな表情を自動で見つけて提案する「オートベストテイク」に進化しました。
電池持ちは+6時間、新たにQi2に対応
電力効率が向上したTensor G5と、4,700 mAhから4,970 mAhに増量された大容量バッテリーによって、電池持ちは6時間以上延長され、30時間以上になりました。
有線充電は27Wから30Wにわずかに向上しました。ただし充電時間はどちらも約30分で最大55%です。
最大のアップグレードはQi2対応です。これによりワイヤレス充電の対応出力が12Wから15Wに向上しました。
マグネットが搭載された背面にピタッと吸着する新しいマグネットアクセサリ「Google Pixelsnap」シリーズにも対応しています。
充電パッドがズレないため、常に最高の効率で充電できるほか、動画視聴やビデオ通話で便利なリングスタンドもラインナップされています。
まとめ
このほかにも、Bluetoothは接続の安定性に加えて、音の途切れや遅延もさらに抑えられるように。一方でWi-Fiのバージョンが7から6Eにダウンしています。
Pixel 10はカメラのズーム性能とAI機能が大幅に向上。最新のチップセットと大容量バッテリー、Qi2対応によって電池持ちが改善され、サクサクな動作がより長く継続します。
一方で、広角カメラと超広角カメラの性能ダウンは気になるところ。後日、実機で撮り比べして比較結果を追記するので、このページをSNSで共有するなどして保存しておいてください。


Pixel 10¥ 128,900プロセッサには、Proモデルと同じ3nmプロセスの独自チップ「Google Tensor G5」を搭載し、Google Pixel史上最高の性能を発揮します。Qi2対応により15Wの急速充電にも対応。カメラはスタンダードモデルとして初のトリプル仕様に。より遠くの被写体もくっきり撮影できる光学5倍ズームの望遠レンズを初めて搭載しました。
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