新しいiPadを買ったら、まずやっておくべき設定まとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

M3チップを搭載した新しいiPad Airと、A16チップを搭載したiPadが発売され、これからiPadデビューする人や、久しぶりに買い替える人も多いのではないでしょうか。
iPadは初期状態でも快適に使えますが、設定を見直すことでより便利に、より快適に活用できます。特に電池持ちの改善やセキュリティ強化につながる設定は必見です。
この記事では、M3 iPad Airはもちろん、すべてのiPadで役立つ設定方法を紹介しています。さらに、Magic Keyboradを含むハードキーボードの文字入力を大幅に改善する方法もまとめているので、新しいiPadを手にしたらぜひチェックしてください。
iPadの電池持ちを改善する
設定を見直したり、ショートカットアプリを活用することで、iPadの電池持ちを大幅に改善できます。
特に、大型ディスプレイを搭載するiPadでは、画面設定を最適化することでバッテリー消費を抑えることが可能です。
電池が少ない時に画面の明るさを自動で調整する
iPadで最も電池を消費するのは巨大なディスプレイです。明るさを暗めに変更することで電池持ちを大きく節約できます。
手動で画面の明るさを変更するにも良いですが、ショートカットを使うことで画面の明るさを自動で変更することも可能。
例えば、バッテリーの残量が10%になったら画面に明るさを20%に自動調整したり、時間帯に合わせて画面の明るさを暗くする設定も可能です。
バッテリー残量に合わせて自動で明るさを落とす
- ショートカットアプリを起動します
- オートメーションタブに移動して「新規オートメーション」または画面左上の「+」をタップします
- 画面を下にスクロールして「バッテリー残量」をタップします
- バッテリー残量を変更後、「と等しい」または「より下」を選択。実行タイミングを選択後「次へ」をタップします
- 「新規の空のオートメーション」をタップします
- “明るさ”で検索して「明るさを設定」を選択します
- スライダーを動かして、変更後の明るさを設定します
- 画面右上の「完了」をタップします
時間に合わせて自動で明るさを落とす
- ショートカットアプリを起動します
- オートメーションタブに移動して「新規オートメーション」または画面左上の「+」をタップします
- 「時刻」をタップします
- オートメーションの起動時間を変更して「次へ」をタップします
- 「新規の空のオートメーション」をタップします
- “明るさ”で検索して「明るさを設定」を選択します
- 明るさをタップ後、スライダーを動かして変更後の明るさを設定します
- 画面右上の「完了」をタップします
低電力モードを自動でオンにする
iPadのバッテリーが少なくなったら、低電力モードをオンにすることで消費電力を抑えることができます。
バッテリーの残量が20%以下になると、低電力モードをオンにするか提案されますが、もう少し早いタイミングでオンにしたい、逆にもう少し遅いタイミングでオンにしたい場合はショートカットを使って自動化すると便利です。
低電力モードがオンになると、バッテリーアイコンが緑色から黄色に変化し、メールの受信やアプリのバックグラウンド通信、自動ダウンロード、一部のビジュアルエフェクトなどが一時的に停止します。
また、動画のストリーミングを除き、電池消費の激しい5G通信も制限されます。
- ショートカットアプリを起動します
- オートメーションタブに移動して「新規オートメーション」または画面左上の「+」をタップします
- 画面を下にスクロールして「バッテリー残量」をタップします
- バッテリー残量を変更後、「と等しい」または「より下」を選択。実行タイミングを選択後「次へ」をタップします
- 「新規の空のオートメーション」をタップします
- “低電力モード”で検索して「低電力モードを設定」を選択します
- 画面右上の「完了」をタップします
明るさの自動調節をオフにする
画面を暗めに設定しても、自動調節がオンだと周囲の明るさに応じて勝手に変わってしまいます。安定した明るさを保ちたいなら、設定からオフにしましょう。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「アクセシビリティ」を選択後、「明るさの自動調節」をオフにします
電池残量をパーセント(%)表示できるウィジェットを追加する
iPadでAirPodsなどのBluetoothワイヤレスイヤホンやキーボード、マウスを利用している場合はウィジェットを追加することで、iPadのホーム画面でパーセン形式で電池残量を確認することができます。
- ホーム画面の余白部分を長押し後、画面左上の「編集」>「ウィジェットを追加」をタップします
- “ウィジェットを検索”と書かれたウィンドウをタップします
- バッテリーと入力して「バッテリー」を選択します
- 画面を左右にスライドしてウィジェットのサイズを選択して「ウィジェットを追加」ボタンをタップします
- ホーム画面に追加されたバッテリーウィジェットを好きな場所に移動後、画面右上の「完了」をタップして完了です
画面がオフになるまでの時間(画面ロック)を長くする
iPadを購入した直後は画面を操作していない状態が2分続くと自動ロック機能が作動して画面がオフになります。2分が短いのであれば設定から変更しておきましょう。おすすめは5分です。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「画面表示と明るさ」を選択後、「自動ロック」に進みます
- 画面が自動でロックされるまでの時間を変更します。おすすめは5分です
壁紙・待ち受けを変更する
iCloudでデータ移行すると、以前の壁紙がそのまま引き継がれます。しかし、初めてiPadを購入した場合や、データ移行を行わない場合は初期の壁紙が設定されているので、自分好みに変更しましょう。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「壁紙」を選択後、一番右にスライドして「+」ボタンをタップします
- 変更したい壁紙を選択します
- 画面左側の「ウィジェットを追加」をタップします
- 追加するウィジェットを選択します
- 時計をタップします
- フォントとカラーを変更します
- 画面右上の「追加」をタップします
- 「壁紙を両方に設定」をタップします
文字の大きさ・太さを変更する
iPadの設定画面から文字の大きさと太さを変更して見やすく変更できます。
文字の大きさを変更する
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「画面表示と明るさ」を選択後「テキストサイズを変更」に進みます
- スライダーを左右に動かして文字の大きさを変更します
文字を太くする
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「画面表示と明るさ」を選択後「文字を太くする」をオンにします
画面ロックの解除に便利な生体認証を設定する
iPadには画面ロックを簡単に解除できる生体認証が利用できます。iPadやiPad mini、iPad Airにはトップボタンに内蔵された指紋認証Touch ID、iPad Proには顔認証Face IDが搭載されています。
設定画面から必ず設定しておきましょう。
指紋認証「Touch ID」を設定する
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「Touch IDとパスワード」を選択後、パスコードを入力します
- 「指紋を追加...」に進みます
- 電源ボタンに軽く触れながらタッチすると、指紋の追加が完了します
顔認証「Face ID」を設定する
- iPadの設定画面を表示して「Face IDとパスコード」に進んでパスコードを入力します
- 「Face IDをセットアップ」をタップしましょう
- iPadの向きを縦にしてから画面の案内に従って顔を登録します
- 顔の登録を終えたら「完了」をタップします
Magic Keyboardなどハードキーボードの文字入力を使いやすくする
iPadでMagic KeyboardやSmart Keyboard Folio、Bluetoothのワイヤレスキーボードは設定画面から使いやすくカスタマイズすることが可能です。
ライブ変換をオフにする
iPadではライブ変換がデフォルトでオンになっていて、文字を入力中にひらがなが漢字などの日本語に自動で変換されます。
スペースを押して手動変換する必要がなく、文脈を読み取って変換してくれるため、慣れると快適に文字入力できますが、どうしても慣れない場合は設定画面からライブ変換をオフにすることができます。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「キーボード」に進みます
- 「ハードウェアキーボード」に進みます
- 「ライブ変換」をオフにします
CapsLockの割り当てを変更、オフにする
キーボードのCapsLockやControl、Option、Command、地球儀キーの割り当てを変更することができます。例えば、CapsLockを入力してもアクションしないようにしたり、Magic Keyboardには存在しないエスケープキーに変更することも可能です。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「キーボード」に進みます
- 「ハードウェアキーボード」に進みます
- 「修飾キー」に進みます
- 割り当てを変更したいキーを選択します
- 割り当て後のキーを選択したら完了です
自動大文字入力をオフにする
iPadで英字入力すると最初の1文字目が自動で大文字になります。小文字で入力したい場合は設定画面からオフにできます。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「キーボード」に進みます
- 「ハードウェアキーボード」に進みます
- 「自動大文字入力」をオフにします
Apple Pencilを使いやすくカスタムする
iPadで使える専用のペンデバイス「Apple Pencil」も設定画面から使いやすくカスタムできます。
ダブルタップの割り当てを変更する
Apple Pencilの側面を2回タップすると、使用中のペンと消しゴムを入れ替えることができますが、設定画面から割り当てを変更することで、前回使用したツールと入れ替えたり、カラーパレットを表示することができます。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「Apple Pencil」を選択後、「ダブルタップ」に進みます
- よく利用する機能に割り当てを変更します
Apple Pencil使用中に指でも線を描く
初期状態では、Apple Pencilを使用しているときは指では描画できずスクロールのみ可能です。指でも描きたいなら設定を変更しましょう。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「Apple Pencil」を選択後、「Apple Pencilのみで描画」をオフにします
便利なペンシルジェスチャを使いやすくカスタム
Apple Pencilを使ってiPadの画面左下または右下から中央に向かってジェスチャーすると、スクリーンショットを保存したり、画面隅に小さく表示されるクイックメモで素早くメモを取ることができます。
初期設定では、左下のジェスチャーがスクリーンショット、右下がクイックメモに割り当てられています。使いやすいように機能を入れ替えることもできるので、好みに合わせてカスタマイズしましょう。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「Apple Pencil」を選択後、“ペンシルジェスチャ”の「左下隅スワイプ」「右下隅スワイプ」をタップします
- 「クイックメモ」「スクリーンショット」「オフ」のどれかを選択します
トラックパッドとマウスを使いやすくカスタムする
iPadでMagic Keyboardに付属しているトラックパッドやマウスをは設定画面からカーソル移動のスピードを変えたり、右クリックの入れ替えを変えたり、クリックをタップにするなど、使いやすくカスタマイズできます。
トラックパッドとマウスのカーソルスピードを変更する
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「トラックパッドとマウス」に進みます
- “奇跡の速さ”からスライダーを左右に動かしてカーソルスピードを変更します。左に動かすとスピードが遅く、右に動かすとスピードが速くなります
左利きマウス用に右クリックを入れ替える
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「トラックパッドとマウス」に進みます
- 「副ボタンのクリック」に進みます
- 「左」を選択すると、左右のクリックを入れ替えることができます
タップでクリックに変更する
MacBookやiPadのMagic Keyboardのトラックパッドは押し込んでクリックするのに対して、多くのWindows PCではトラックパッドをタップしてクリックします。MacBookやMagic Keyboardのトラックパッドのクリック操作に慣れない場合は変更できます。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「トラックパッドとマウス」に進みます
- 「タップでクリック」をオンにすると、トラックパッドに軽く触れるだけでクリックが可能になります
トラックパッド、マウスのスクロール方向を逆にする
Windowsでは下にスクロールすると画面が下に、上にスクロールすると画面が上に移動しますが、iPadのスクロール方向はスマートフォンのように、下にスクロールすると画面が上に移動して、上にスクロールすると画面が下に移動します。慣れない場合は設定から変更できます。
- iPadの設定画面を表示します
- 左側から「一般」を選択後「トラックパッドとマウス」に進みます
- 「ナチュラルスクロール」をオフにすると、スクロールの方向が逆になります
1つのキーボードとトラックパッドでiPadとMacを操作できる「ユニバーサルコントロール」

新しいiPadとMacなら便利な新機能「ユニバーサルコントロール」に対応しています。
ユニバーサルコントロールは、Macに接続しているキーボードとマウスでiPadを操作できるほか、iPadのMagic Keyboardに付いているトラックパッドやキーボードを使ってMacを操作できる便利な機能です。
iPad用にキーボードやマウスを購入しなくても近くにMacがあれば、トラックパッドやキーボードを使ってiPadを操作できるため、費用を抑えて机の上をスッキリ整理することも可能です。
設定手順は以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ設定してください。
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