新幹線無料Wi-Fiの使い方を解説。つながらない時の対処方法も
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

新幹線では無料Wi-Fiサービスが利用できます。
以前はドコモ、au、ソフトバンクといった携帯電話事業者が利用者向けに提供するWi-Fiサービスしか利用できませんでしたが、新幹線の無料Wi-Fiが登場したことで現在は誰でも無料で使うことができます。
この記事では、新幹線の無料Wi-Fiサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」と「JR-EAST FREE Wi-Fi」の使い方に加えて、Wi-Fiサービスを利用時に“ページは開けません。Safariはサーバにセキュリティ保護された接続は確立できませんでした。”と表示されて使えない時の対処方法も解説します。
新幹線で利用できる無料Wi-Fiサービス
JRが提供する新幹線車内で利用できる無料Wi-Fiサービスは、乗車する路線によって提供サービスや利用方法が以下のように異なります。
鉄道会社 | 路線 | 無料Wi-Fiサービス |
---|---|---|
JR東海 | 東海道新幹線 | Shinkansen Free Wi-Fi |
JR西日本 | 山陽新幹線 | |
JR九州 | 九州新幹線 | |
JR東日本 | 東北新幹線 | JR-EAST FREE Wi-Fi |
北海道新幹線 | ||
山形新幹線 | ||
秋田新幹線 | ||
上越新幹線 | ||
北陸新幹線 | ||
中央線特急 |
「Shinkansen Free Wi-Fi」とは?

「Shinkansen Free Wi-Fi」は、JR東海・JR西日本・JR九州の3社が東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線にて提供する無料Wi-Fiサービスです。
2018年7月25日からスタートし、2020年2月21日に整備が完了したことで、現在は東海道・山陽・九州新幹線の全列車で利用できます。
Shinkansen Free Wi-Fiを利用するには、メールアドレスの登録またはTwitterなどSNSを使った認証が必要です(大規模災害時は登録なしで利用可能)。また登録から21日が経過すると再登録が必要になります。
1日に何度でも利用できますが、1回の接続時間は30分で都度、再認証が必要になります。
S Wi-Fi for Bizとは?
N700Sで運行している列車の7号車と8号車ではS Wi-Fi for Bizが利用できます。利用できる場合は座席の背面テーブルにステッカーが貼り出されています。
S Wi-Fi for Bizは通常のWi-Fiサービスと同様に1日に何度でも利用可能。認証方法や21日経過すると再登録の必要があるといった基本的な仕様は変わらないものの、接続時間の制限がないため、圏外などがなければ乗車中は常に利用できます。
「JR-EAST FREE Wi-Fi」とは?

「JR-EAST FREE Wi-Fi」は、JR東日本が東北新幹線、北海道新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、中央線特急にて提供する無料Wi-Fiサービスです。
サービスを利用する際は、初回時のみメールアドレスの登録が必要です(大規模災害時は登録なしで利用可能)
1回の接続時間は3時間。3時間を超えると都度エントリーが必要になりますが、1日に何度でも利用できます。
新幹線の無料Wi-Fiは安全?危険性は?

気軽に利用してもらうために、新幹線の無料Wi-Fiは高度なセキュリティは採用されていません。
安全ではないため、暗号化されていないサイトにてアクセスして、名前やメールアドレスなどの個人情報やクレジットカードのなどを送信することは絶対にやめましょう。
安全なサイトかカンタンに見分ける方法は、サイトのURLがhttp://で始まるか、https://で始まるかです。後者の場合は暗号化されているため、盗聴のリスクを低減して安全に利用できます。

さらに新幹線の無料Wi-Fiを使って安全に使用するのであれば、VPNを利用しましょう。iPhoneの場合は有料のiCloud+、Google Pixelの場合は設定画面からPixel VPNを有効にすることで簡単に利用できます。
新幹線無料Wi-Fiの通信速度は?
新幹線無料Wi-Fiの通信速度はサービスを利用している人数等によって異なります。それなりに混雑している場合でも利用している人数の少ない朝などであれば、10M〜20Mbpsを計測するため、YouTubeやHulu、Netflixなどの動画見放題サービスも快適に視聴できます。
以下は筆者が実際に新幹線に乗車した時の通信速度を計測したものです。






なお、OSのアップデートやアプリのダウンロードには通信制限が設定されています。アプリのアップデートを行ってもダウンロードの進行状況を示すゲージはまったく進まないので注意しましょう。
また、新幹線の無料Wi-Fiサービスは移動通信サービスのため、電波状況によっては利用できない場合もあります。トンネル内など電波が届いていない場所などでは、通信速度が著しく遅くなったり、サービスがまったく利用できないこともあります。
「Shinkansen Free Wi-Fi」の使い方
JR東海の東海道新幹線、JR西日本の山陽新幹線、JR九州の九州新幹線で提供されている「Shinkansen Free Wi-Fi」の利用方法は以下のとおりです。
iPhoneで「Shinkansen Free Wi-Fi」を利用する
- iPhoneの設定画面を表示して機内モードの下にある「Wi-Fi」に進みます
- ネットワーク名「Shinkansen Free Wi-Fi」をタップします
- ネットワーク名の横にチェックマークが追加されれば接続完了です
- 利用規約が表示されたら画面を下にスクロールして「サービスを利用する」ボタンを押しましょう
- メールアドレスまたはSNSを使ってログインします。今回はTwitterのアカウント連携を利用します
- 「ログイン」ボタンを押してTwitterへのアクセスを許可します
- 画面の案内に従ってTwitterにログインしましょう
- 「連携アプリを認証」ボタンを押します
- Safariで開きますか?と表示されたら「開く」を選択します
- “インターネットに接続されました”画面が表示されたら完了です
Androidで「Shinkansen Free Wi-Fi」を利用する
- スマートフォンの設定画面を表示して「ネットワークとインターネット」をタップします
- 「インターネット」に進みます
- ネットワーク名「Shinkansen Free Wi-Fi」をタップします
- 利用規約が表示されたら画面を下にスクロールして「サービスを利用する」ボタンを押しましょう
- メールアドレスまたはSNSを使ってログインします。今回はTwitterのアカウント連携を利用します
- 「ログイン」ボタンを押してTwitterへのアクセスを許可します
- 画面の案内に従ってTwitterにログインしましょう
- 「連携アプリを認証」ボタンを押します
- “接続完了”と表示されたら完了です
PCで「Shinkansen Free Wi-Fi」を利用する
- PCのWi-Fiをオンにします
- Wi-Fiの接続先リストから「Shinkansen Free Wi-Fi」をクリックして接続します
- 利用規約が表示されたら画面を下にスクロールして「サービスを利用する」ボタンを押しましょう
- メールアドレスまたはSNSを使ってログインします。今回はメールアドレスで登録します
- メールアドレスを入力して「確認」ボタンを押します
- 仮登録完了画面が表示されます
- 入力したメールアドレス宛にメールが届くので仮登録から10分以内にリンク先にアクセスします。
- “インターネットに接続されました”の画面が表示されたら完了です
「JR-EAST FREE Wi-Fi」の使い方
JR東日本の東北新幹線、北海道新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、中央線特急で提供されている「Shinkansen Free Wi-Fi」の利用方法は以下のとおりです。
iPhoneで「JR-EAST FREE Wi-Fi」を利用する
- iPhoneの設定画面を起動します
- 機内モードの下にある「Wi-Fi」に進みます
- ネットワーク名「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」をタップします
- ネットワーク名の横にチェックマークが追加されれば接続完了です
- 接続するとログイン画面が表示されます
- 画面を下にスクロールしてログイン方法を選びます。ここではメールアドレスを選択します
- メールアドレスを入力して「仮登録」ボタンを押します
- 以下の画面が表示されたら「送信」ボタンを押します
- 仮登録完了の画面が表示されたら画面右上の「完了」を押します
- 登録認証メールが届いたらURLをタップします
- 接続完了画面が表示されます
Androidで「JR-EAST FREE Wi-Fi」を利用する
- 設定画面を表示します
- 「ネットワークとインターネット」に進みます
- 「インターネット」に進みます
- 「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」を選択します
- Wi-Fiに接続するとログイン画面が表示されます
- 画面を下にスクロールしてログイン方法を選択します
- メールアドレスを入力して「仮登録」ボタンをタップします
- メールアドレスを確認して「送信」ボタンをタップします
- 登録認証メールが届いたらメール内のURLをタップします
- 接続完了画面が表示されます
つながらない時の対処方法

上記の手順で「インターネットに接続する」をタップしても認証画面が表示されず、“ページは開けません。Safariはサーバにセキュリティ保護された接続は確立できませんでした。”などと表示されてインターネットに接続できないことが多々あります。
これに対処するには「Shinkansen_Free_Wi-Fi」または「JR-EAST FREE Wi-Fi」に接続したあとで“http://www.wifi-cloud.jp/”または“http://www.wifi-cloud.jp/jr_c_shinkansen/ja/01/index.html”にアクセスすると認証画面が表示されるはず。
なお、年末年始など利用客が多く混雑している場合はサービスの許容量を超えてまったく繋がらないこともあります。
Nintendo Switchは新幹線無料Wi-Fiに接続できない

Nintendo SwitchにもWi-Fi機能は備わっていますが、新幹線で提供されている無料Wi-Fiに接続しようとすると「接続できませんでした。エラーの内容を表示します。」といった画面が表示されてしまいます。
エラーの内容を表示すると「インターネットに接続できませんでした」「サーバーからの応答がありません。しばらく待って、やりなおしてください。」と表示されるものの、何度やってもWi-Fiに接続することはできません。
Nintendo Switchで新幹線にて提供されている無料Wi-Fiを利用するには、d Wi-Fiやau Wi-Fiアクセス/SPOT、Wi2を利用しましょう。
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