iOS 26の新機能まとめ・正式配信はいつ？

Appleが2025年6月10日に「iOS 26」を発表しました。

例年どおりであれば、OSのバージョン番号は毎年1つずつ加算されるため、iOS 19になるはずですが、今年は命名規則が年号ベースに変更されたことでiOS 26になりました。

26は2026の下二桁を取っています。2025じゃないの？と不思議に思う人もいるかもしれません。これはAppleのソフトウェアが毎年9月以降にリリースされることが要因で、わずか3ヶ月で年が変わってしまうことを考慮したものと予想されます。

最大のアップデートはデザイン変更です。新しいデザイン言語「リキッドガラス」を導入し、名前のとおりガラスのような半透明のデザインに生まれ変わります。

この記事では、iOS 26の新機能や変更点を画像付きでわかりやすく紹介します。最新情報は随時更新していくので、ぜひチェックしてください。

iOS 26の配信時期はいつ？

iOS 26の配信時期は2025年秋を予定しています。

例年どおりであれば、9月中旬ごろ、新型iPhoneの発売数日前に配信されるはずです。

配信日時	バージョン	概要
2025年6月10日	iOS 26 正式発表	WWDC2025
2025年6月10日	ベータ版 提供開始	ー
2025年7月	パブリックベータ版 提供予定	ー
2025年秋	iOS 26 正式配信予定	ー

iOS 26の対応機種

iOS 26にアップデートできる機種は以下のとおりです。iPhone XS / XS Max / XRは対応機種から除外されました。

iOS 26の新機能・変更点まとめ

iOS 26で追加される新機能や変更点をまとめました。

ガラスのような新デザイン

iOS 26は、2013年に配信されたiOS 7以来となる大規模なデザイン変更が行われます。

iOS 7では、立体的なUIをフラット化する“フラットデザイン”を導入しましたが、iOS 26では、Apple Vision Pro / visionOSから着想を得た“リキッドガラス”を導入します。

最大の特徴は、本物のガラスのような見た目です。

ボタンやツールバーなどがツルッとしたガラスの質感に変化し、背景にある色を抽出してガラスらしい透過と反射を再現しています。

アプリのアイコンは複数のレイヤーで構成され、ライトモード/ダークモード、カラフルな新しい色調、まったく新しい透明なデザインも用意します。

もう1つの特徴は、液体（リキッド）のように形を自在に変えることです。

例えば、Apple MusicやSafariでは、ページをスクロールに合わせてタブバーが拡大・縮小することで、コンテンツやボタンの表示領域を拡大します。

ボタンなど各要素の角は、iPhoneやiPadなどの角に合わせてデザインされるなど細かい設計も。角の丸みはモデルによって異なりますが、動作しているデバイスに合わせて角の丸みを自在に変更するということでしょう。

リキッドガラスはiOS 26だけでなく、iPadOSやwatchOSなど、すべてのプラットフォームに導入されます。

Apple Intelligence

Apple Intelligenceによって「ライブ翻訳」機能が提供されます。

メッセージ、FaceTime、電話アプリで利用可能。テキストと音声をリアルタイムで翻訳しながらコミュニケーションが可能になります。

オンデバイスで翻訳されるため、通話の内容が外に漏れることはないため、安心して利用できます。

カメラでかざしたものを検索できる「ビジュアルインテリジェンス」が、iPhoneの画面認識にも対応します。

例えば、SNSで気になった服を見かけたときにスクリーンショットを撮影して画像検索ボタンをタップすると、Googleの画像検索などを使ってどこで買えるか調べることができます。

画像全体ではなく、画像の一部に写っているインテリアをなぞって検索することも可能。

気になったイベントがあったらスクショして「カレンダーに追加」をタップすると、スクショ内の日付、時間、場所を自動入力してカレンダーに追加できます。

ほかにも名前がわからないけど、気になったものをChatGPTに質問することもできます。アプリを切り替える必要はありません。

ロック画面とホーム画面

新しいロック画面は、時間と画面の右下/左下に表示されるボタンにリキッドガラスが適用されています。

ダイナミックになった壁紙では、余白に合わせて時計の大きさが変化します。壁紙をシャッフルすると、ロック画面を解除するたびに時計の大きさが変化するのもこれまでになかった体験です。

また、通知が来た時はペットの顔など、写真の最もいいところが隠れないように、壁紙が上にズレる形で表示されます。

新デザインの実現には、飛躍的に進化したチップのパワーによるところも大きく、例えば、Neural Engineによって2Dの写真から3Dのような写真効果を生み出すことも可能に。

さらに、メディアを再生中にロック画面でアルバムアートをタップすると、ロック画面がアニメーション付きのアルバムアートで表示される楽しい体験も含まれています。

ホーム画面では、リキッドグラスが適用されたアプリアイコンと検索バー、お気に入りのアプリが並ぶドックが配置されています。

カメラもデザインが刷新

カメラアプリも新デザインに生まれ変わります。

これまでは画面下部に撮影モードがずらっと並んでいましたが、iOS 26では動画と写真を中心に表示するように。

ただし、Google Pixelのように動画と写真の画面に分割されたわけではなく、これまでと同じように画面を左右にスワイプすると、写真と動画すべての撮影モードに変更できます。

縦横比やタイマーなどの細かな設定はコントロールバーを上にスワイプします。

細かいところでは、解像度とフレームレートの操作方法も変更され、1回のタップですべてのオプションが表示されるようになりました。

写真アプリにタブが復活

写真アプリでは、ユーザーの要望に応えてタブが復活します。

画面の下部のタブバーから写真を一覧で確認できる「ライブラリ」と、お気に入りやアルバムがまとめられた「コレクション」の表示を切り替えることが可能に。

タップしづらかった検索ボタンも画面下に移動し大きくなって操作性が向上しています。

Safari

Safariでは、タブバーが大きく変わります。

これまではタブバーが画面最下部に固定表示されていましたが、iOS 26ではレイヤーに変更。これにより、端から端までコンテンツが表示される視認性の良いデザインになりました。

さらに、画面をスクロールするとタブバーが縮小表示され、コンテンツの表示領域がさらに拡大します。

デザイン性と視認性が大幅に改善される一方で、画面最下部の固定表示がウェブデザイナーの頭を悩ませそうな仕様でもあります。

FaceTime

Safariのタブバーのように、必要に応じて表示を変える機能は「ダイナミックコントロール」と呼ばれていて、FaceTimeではミュートや終話などのボタンが必要に応じて表示されます。

起動画面には、履歴に応じて家族や友だちの「連絡先ポスター」が並ぶように刷新されます。

迷惑電話対策や長い保留時間を待たなくていい通話アプリ

通話アプリでは、よく使う項目、履歴、留守番電話をひとつの画面にまとめたユニファイドレイアウトが導入されます。

これにより、表示を切り替えることなく必要な機能にすばやくアクセスすることが可能に。

便利なライブ留守番電話の文字起こしは、Apple Intelligenceによって要約されたものが表示されます。

新しい機能として「コールスクリーニング」が追加され、知らない番号から着信があると、重要な電話か勧誘の電話かを素早く判別します。判別に使用されるのがライブ留守番電話で、発信者が名前と用件を残すと初めて着信音が鳴ります。

着信画面に表示される名前と要件を確認してから電話に出るかどうかを決めることができます。

さらに、電話サポートにてオペレーターとつながるまでの長い保留の時間を有効活用できる「ホールドアシスト」が追加されます。

保留音を自動的に検出してボタンを表示。ボタンをタップすると保留音が止まり、iPhoneを操作することが可能。その後、オペレーターにつながると音でお知らせ、相手にはすぐに応答することを伝えてくれます。

メッセージ

メッセージアプリでは、背景を変更してメンバー全員と共有することが可能になります。

壁紙はデフォルトのものから、ウェブから保存したお気に入りの画像やiPhoneで撮影した写真も背景に設定できます。

さらに、Apple Intelligenceを内蔵したImage Playgroundでオリジナルの背景を生成することも可能。

グループチャットで「空いてる日にちある？」などの質問をすると集計が大変。そこで追加されるのが「投票」機能です。

例えば、誰かが「今年の旅行はどこにしようか？」と聞いたときなど、Apple Intelligenceが会話の流れを汲んで投票を提案してくれます。

選択肢となる旅行先はメンバーが自由に追加することもできます。

待望の機能として、入力インジケーターでメッセージを返信しようとしているメンバーを確認できるようになります。この機能を知った後はメモアプリで一度書いてから貼り付けるようになる人もいるはず。

さらに、スクリーニングツールが導入され、メッセージのリストから知らない番号やスパムを取り除くことが可能になります。

マップアプリに待望のタイムライン機能が登場!!

マップアプリが、いつも利用する通勤や通学経路を記憶するようになります。経路が変わった場合はそれも覚えてくれます。

マップのウィジェットをホーム画面に追加されば、出発前に渋滞などを確認することができるほか、交通事故などで大きな遅延がある場合は、お知らせして別の経路を提案します。

気に入ったお店や以前行った公園にまた行きたいと思ったり、友だちに進めたいけど名前が思い出せないときに便利な「訪問した場所」が登場します。

iPhoneが訪問した場所を検知する設定にしておくと、訪問した場所を後から確認することができます。検索やワンタップで共有が可能。訪問した場所を消すこともできます。

訪問した場所はエンドツーエンドで暗号化されるため安全に利用できます。

ただし、現時点で利用できるのは、オーストラリア、カナダ、マレーシア、スイス、イギリス、アメリカとなっていて残念ながら日本は対象外となっています。

その他

iOS 26 ベータ版のインストール方法

iOS 26は2025年秋に配信予定ですが、ベータ版を利用することで、いますぐ利用することができます。

ただし、ベータ版には多くの不具合が含まれています。そのため、日常的に使っているiPhoneではなく、今は使っていない古いiPhoneにベータ版をインストールすることをおすすめします。