Xiaomi 15 Ultra フォトレビュー
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

Xiaomiの最新フラッグシップモデル「Xiaomi 15 Ultra」が正式発表されました。
価格は20万円超えを覚悟していましたが、なんと昨年よりも2万円安い179,800円に値下げ。昨年と同様、フォトグラフィキットが無料で付いてくる早期購入キャンペーンも実施されます。
いち早く実機に触れる機会を得たので、Xiaomi 15 Ultraの第一印象をフォトレビュー形式でお届けします。
本格的な使用感やカメラ性能の詳細は、後日じっくりとレビュー予定。今回はデザインや質感、持ちやすさなど、実機ならではのポイントを中心にチェック。写真を交えながらXiaomi 15 Ultraの魅力を探っていきます。
カラーと質感:カメラのようなシルバークローム
カラーはシルバークローム、ブラック、ホワイトの3色。
黒と銀のツートンでカラーリングされたシルバークロームは、クラシックなカメラを意識したデザインです。
黒の部分はPUレザーで、カメラのような質感を高めています。カメラに最も近いカラーがシルバークロームなら、スマホに最も近いカラーはホワイトです。
中間はブラック。手に取った感触ではブラックが最も好みでした。



Leicaクアッドカメラ:まったく新しいシステム、400mmの実用的なズーム
背面の巨大なカメラユニットは、Leicaと共同開発したクアッドカメラです。
カメラシステムはまったく新しく生まれ変わり、重要な焦点距離14mmから200mmまでをカバーする鉄板レンズの組み合わせを採用。
カメラアプリには、0.6 / 1 / 2x / 3x / 4.3xのボタンが並び、さらに1をタップすると1.2x→1.5xとズーム倍率/焦点距離が変化します。

特に強力なのは2億画素のペリスコープカメラ。
100mm/4.3倍の光学ズームに加えて、高画素センサーによる200mm/8.6倍のロスレスズーム、実用的な400mm/17.2倍のズームにより、遠くの被写体もくっきり撮影可能。
実際にXiaomi 15 Ultraのカメラで撮影した作例が以下です。











ペリスコープカメラは、イメージセンサーも大型化したことで、前作に比べて2倍以上の光を取り込むことが可能に。暗い場所でも明るく、ノイズの少ない写真と動画を撮影できます。
フォトグラフィキット:デジカメのような体験、片手操作は課題
今作も撮影体験を大幅に増幅させるフォトグラフィキットが用意されます。
前作のフォトグラフィキットは、黒とシルバーのツートンでしたが、今作はレッドが目立つ、やや個性的なカラーリングになりました。

実際に使ってみると、両手でしっかりホールドできて安定感は抜群。レバーを使ったズーム機能はピンチやスライド操作よりも直感的です。
ただし、ズームはぎこちなく、スピードもやや遅く感じましたが、ここは調整できないのか、露出、シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスを調整できるカスタムダイヤルも含めてフルレビューで試したいところです。
素早く動画を撮影できるビデオボタンも搭載されています。一方、小さめのグリップと、グリップの反対側に重いカメラユニットが搭載されていることもあって、片手で持つのは難しいと感じました。さらに、片手でカメラを構えると、つい画面に触れてしまうなど誤操作が発生しがち。ここは慣れの問題でしょうか。

デザインとディスプレイ:落下耐性が最大16倍も強化
6.73インチのディスプレイには、独自のXiaomi シールドガラス2.0を採用。これにより落下耐性が最大16倍も向上しています。
さらに、CNC加工アルミフレームと、カメラを保護するGorilla Grass 7iの組み合わせで端末全体の耐久性が強化されました。

前作と同様に気になったのは、ハードウェアの外観とポップすぎるソフトウェアの世界観が合っていないこと。いくらでもカスタムできるものの、Xiaomi Storeなど店頭で並ぶことを考えると世界観は合わせて欲しいところです。
重さは220g強もあり、クアッドカメラによって端末の上部が重いため、不安定に感じました。カメラ性能を優先した結果、スマホとしての使い勝手は悪くなっていますが、Xiaomi 15 Ultraは、それでもスマホで本格的な撮影体験を楽しみたい人向けのモデルと言えます。
幸いにも今年は幅71.2mm・約190gとコンパクトながら、Snapdragon 8 EliteとLeicaトリプルカメラを搭載した「Xiaomi 15」も選ぶことができます。
まとめ:本格カメラ志向のユーザー向け

Xiaomi 15 Ultraは待望のeSIMにも対応しました。一方で、今年もおサイフケータイ(FeliCa)には対応していません。
OSのアップグレードは4回、セキュリティアップデートは6年間の提供が保証されています。
AIも強化されており、Geminiや画面内に表示されたものを丸で囲むだけで検索できる「かこって検索」にも対応。ただし、AI機能の大半は 文章作成や音声認識、翻訳、画像編集 などのツール系が中心で、生活に溶け込むようなAI機能はまだ少ない印象です。
Xiaomi 15 Ultraは、カメラ機能に特化したフラグシップモデルで、Leicaクアッドカメラが最大の強みです。撮影体験を最大化するために、本体の重量バランスや片手操作のしにくさなど気になる点もありました。
- カメラを重視するなら間違いなく魅力的な選択肢
- スマホらしさを求めるなら、Xiaomi 15の方が無難
今後、さまざまなシーンでのカメラ性能や、前作で問題だった電池持ちなどを含めて本格的なレビューを行う予定です。ひとまずカメラ好きには魅力的な一台という印象でした。

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