リズム Silky Wind Mobile 3.2レビュー:大風量のハンディファン決定版
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

今年も暑い夏がやってきました。ハンディファンが欠かせない季節です。
筆者は夏に取材や屋外での端末レビューが多く、これまでに数多くのハンディファンを使用してきましたが「これを買っておけば大丈夫」と思えるような製品がありませんでした。
そんな中でリズムの「Silky Wind Mobile 3.2」は、太鼓判を押せる“決定版”に最も近いハンディファンです。
リズム独自の「2重反転ファン」で大風量を実現
これまで使ってきたハンディファンで圧倒的に物足りなかったのが風量でした。手に持てるコンパクトサイズに合わせて羽の大きさやモーターの出力を小さくしなければいけないのが要因です。
リズムのハンディファンは特別大きなわけではありませんが、ほかのハンディファンとは比べ物にならないほどの圧倒的な風量で涼めます。
Silky Wind Mobileも本体や羽の大きさは一般的なハンディファンとそれほど変わりませんが、リズム独自の「2重反転ファン」を採用。後ろのファンで空気を集め、前のファンで筒状の風をまっすぐ押し出す構造によってハンディファンとは思えない大風量を実現しています。

風量は弱・中・強・ターボの4段階から選べます。
エアコンの効いた屋内では中から強で十分。ターボは風のある屋外で、首や顔など体の特定の箇所に風を当てたいときに役立ちます。
圧倒的な大風量に加えて、1台で3つの使い方ができるのも大きな特徴です。
- 手に持って涼む
- 机に置いて据え置きで涼む
- 首からかけてハンズフリーで涼む
通勤や通学時に手に持って涼み、学校や職場に着いたら最大110°まで自由に角度調整できるヘッドを動かして据え置きの扇風機として使うことができます。

さらに、付属のネックストラップを本体のカラビナに通して首からかければ、歩いてるときやドライヤーで髪を乾かしている間もハンズフリーで大風量を体に当てることも可能です。
最近便利だと感じたのが、電車でバックパックを前がけしているとき。トップのバンドにカラビナを引っかければ、手を使わずに快適に涼めます。
新機能「リズム風」の使い勝手は?
ここまで紹介した特徴は前作の3.1と同じ。3.2で新たに追加された機能が「リズム風」です。
デスクに置いて使うことも多いので、これは嬉しい機能だと思っていましたが、実際に使ってみると期待していたものとは違いました。
Silky Wind Mobile 3.2のリズム風は「微風→一時停止」を繰り返す仕様。微風の強さは一定ではなく、ファンの回転数を自動で調整して風量が断続的に変化しますが、弱よりも小さいため、ほとんど使っていません。
最大15時間使える省電力性はメリットの1つですが、涼むにはもう少し風量が欲しいところです。
- リズム風:15時間
- 弱:10時間
- 中:5時間
- 強:2時間
- ターボ:30分
実際の電池持ちですが、朝から夕方にかけて屋内外を移動しながら中〜ターボで使用し、実質約3時間ほど使ってもまだバッテリーは残っている状態。LEDは2つが点灯していました。
バッテリーはUSB-Cで充電できて便利。ただ、急速充電に非対応なのが難点で、バッテリー容量は2,000mAhとスマートフォンに比べてかなり小さいものの、フル充電には約6時間かかります。
就寝前に充電を忘れると、朝の準備中に充電しても1日の使用分には満たないかもしれません。充電器やモバイルバッテリーを使ってファンを動かしながら充電することもできますが、発熱やバッテリー劣化の原因になるとの理由で推奨されていません。
3つに増えたLED、電池残量の確認も便利に
電池残量を確認できるLEDも1つから3つに増えています。
3.1では、明るさの強弱で電池残量を確認する必要があったため、日中の屋外では見分けにくく不便でしたが、最新の3.2ではLEDの点灯数で確認できるため、ひと目で残量がわかります。

また、風量切り替えの仕様も改善されています。
以前はターボ状態でボタンを短押しすると電源オフになるのがストレスでしたが、3.2では長押ししない限り電源が切れず、リズム→弱→中→ターボ→リズムとループするように変更されています。
これまで、ハンディファンに「これを買っておけば大丈夫」と言える製品はありませんでした。しかし、Silky Wind Mobile 3.2は、圧倒的な風量と使い勝手の良さ、そしてシーンに応じて使い分けできる3通りのスタイルを備えた、満足度の高い1台です。
猛暑の夏を快適に乗り切るためのハンディファンとして、これがベストな選択肢と評価します。
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