何が違う?Pixel 10とPixel 9aを徹底比較
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

Googleの最新フラグシップスマートフォン「Google Pixel 10」が正式発表されました。
最新のプロセッサとトリプルカメラ、Qi2によるマグネットワイヤレス充電に対応しているものの、GoogleストアにおけるPixel 9aとの価格差は49,000円と大きいことから、どちらを購入しようか迷っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、両機種を徹底比較しているので、どちらを購入するか参考にしてください。
スペックを比較
Pixel 10 | Pixel 9a | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 204 g | 185.9 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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メモリ | 12GB | 8GB |
AI |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 6.0 アンテナダイバーシティ | 5.3 ダイバーシティ対応 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 2 | 3.2 Gen 2 |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザイン
最も大きな違いのひとつはデザインです。
前面はディスプレイ周りの黒いフチ(ベゼル)が大きく異なります。
Pixel 9aはベゼルが太めで存在感がありますが、Pixel 10は薄く仕上げられており、高いデザイン性とともに、動画やゲームをより没入感のある形で楽しめます。
より大きな違い背面です。
Pixel 10は一目でGoogle Pixelとわかるカメラバーを採用しているのに対し、Pixel 9aは出っ張りのないフラットな背面が特徴です。
見た目のシンプルさを好む人にはPixel 9aが合うでしょう。逆に、机に置いたときにほどよい傾斜が生まれ、スクロールや顔認証がしやすいPixel 10を好む人もいるはずです。








カラーバリエーションにも違いがあります。
ポップなPixel 9aに対して、Pixel 10はカラフルながらもエレガントな印象です。
画面サイズと大きさ
本体サイズは、Pixel 10の方がわずかに小さいものの、18gも重くなっています。
200gを超えたスマホは、ずっしり感があるので片手で長時間操作するのであれば、Pixel 9aの方が良いかもしれません。
画面サイズはどちらも6.3インチです。
動きのなめらかさに関わる60-120Hzのリフレッシュレートや、画質に関わる画素数も同じです。
ただし、画面の明るさについてはPixel 10の方が優れていて、直射日光など強い日差しの下でも画面が見やすいです。
トリプルカメラとデュアルカメラ
Pixel 10のトリプルカメラは、Pixel 9aとほぼ同じ広角と超広角カメラに、遠い距離からでもくっきり撮影できる望遠カメラを追加したものです。
ほかにも高速なオートフォーカスを可能にするマルチゾーンレーザー検出AFに対応。超広角カメラとインカメラもデュアル/クアッドPDとオートフォーカスに対応しています。

Pixel 10では、光学5倍ズームに加えて20倍の超解像ズームに対応。動画のデジタルズームも最大20倍で撮影できます。
さらに撮影後に画質を保ったまま写真を拡大できる「ズーム画質向上」にも対応しています。
観光地で歴史的建築物の装飾や、遠くにいる動物や鳥、ライブ会場や運動会など、遠くの被写体を撮影することが多い場合は、Pixel 10を選べば後悔することはないでしょう。
そのほか、背景をぼかして動画を撮影できる「シネマティックぼかし」や、明るい場所と暗い場所を別々に調整できる「デュアル露出」に対応するのはPixel 10のみです。
性能もAIも大幅に向上したGoogle Tensor G5
Pixel 10に搭載されているGoogle Tensor G5は、電力効率を抑えながら2桁台の性能向上を実現したプロセッサです。
CPUは平均34%高速化され、スクロールやアプリ起動といった基本操作がスムーズに。AIを支えるTPUも最大60%パワフルになったことで、より高品質なAI体験を効率的に提供します。
さらに、ISPのアップグレードによってカメラの画質も向上しています。Googleは写真と動画の両方において卓越した画質を実現したと説明しています。
AIが必要なことを先回して提案
新しいAIの目玉機能は必要な情報を先回りして提案する「マジックサジェスト」です。
例えば、友だちとメッセージのやり取りをしていて、急に行けなくなったとの連絡が来て予約変更を頼まれたら、Gmailに届いた予約情報をもとに通話アプリへのショートカットを表示します。
通話アプリ移動したら今度は予約の詳細が表示されるため、それを見ながら予約を変更できます。
綺麗なカメラの綺麗な撮り方を教えてくれるAI
このほかにも、音声通話で声のトーンやニュアンスを再現して翻訳する「マイボイス翻訳」や、写真を綺麗に撮りたいけど、どのように撮ったらいいのかわからない時にAIが手取り足取り教えてくれる「カメラコーチ」が追加されました。

ほかにもTensor G4で追加された集合写真の撮影をAIがサポートする機能も進化しています。
周りに撮影を頼める人がいないときに写真を交代で2枚撮影してAIが自然に合成する「一緒に写る」は多人数の撮影に対応。目をつむったり、カメラ目線じゃない表情を良い表情と入れ替えらえるベストテイク機能は、一度の撮影でベストな表情を自動で見つけて提案する「オートベストテイク」に進化しました。
電池持ちは+6時間、新たにQi2に対応
バッテリーはPixel 9aの方がわずかに大容量ですが、電池持ちはどちらも30時間以上とされています。
約30分で最大55%のUSB-C充電
有線充電はPixel 9aの23Wに対して、Pixel 10が30Wです。
充電時間はGoogleによると約30分で最大55%です。Pixel 9aは実機テストで約30分で50%だったので、どちらも大きく変わらないようです。
Qi2による最大15Wのマグネット充電
最も大きな違いはワイヤレス充電です。
Pixel 9aはわずか7.5Wですが、Pixel 10は2倍の15Wで充電が可能。さらに、Qi2とマグネットが搭載された背面にピタッと吸着する新しいマグネットアクセサリ「Google Pixelsnap」シリーズにも対応しています。
充電パッドがズレないため、常に最高の効率で充電が可能。充電器以外にも動画視聴やビデオ通話で便利なリングスタンドもラインナップされています。

まとめ
Pixel 10は、ひとまわり小さなボディにトリプルカメラや最新のAIチップ、Qi2ワイヤレス充電、Pixelsnap対応といった新技術を搭載しています。
そのぶんPixel 9aよりも18g重く、最新機能を詰め込んだ違いが数字にも表れています。
一方、Pixel 9aも軽さと価格のバランスに優れており、コストを抑えつつ、Google Pixelの魅力を味わいたい人にとっては最適な一台です。
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