AndroidとiPhoneでAirDrop共有が可能に。使い方とできない時の対処法まとめ
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。

ついにAndroidがAirDropに対応しました!!
これまで写真や動画、ウェブサイトのリンクを共有するときに「Androidだから送れない…」「iPhoneから受け取れない…」と困ることがよくありましたが、今日から悩む必要はありません。
この記事では、AndroidでAirDropを使用し、iPhone・iPad・MacBookに写真や動画を送る、受け取る方法を紹介します。
Quick ShareがAirDropに対応
Androidには、写真や動画、リンクを共有できる機能「Quick Share」という機能があります。
今回、GoogleはQuick ShareにAirDropとの互換性を持たせ、AndroidとAppleデバイスの間でファイルを直接やり取りできるようにしました。
アプリは必要ありません。
受信側の設定を切り替えて、AirDropの画面からAndroidを選ぶ、逆にQuick Shareの画面からiPhoneを選んで、友だちや家族に好きなだけ写真と動画をシェアできます。
🗣️なんとiPhoneとAndroid間でAirDropが可能に!!
🔹AirDropとQuick Shareの相互利用で実現🔹Googleが単独で対応。P2Pでサーバー非経由🔹受信側は「すべての人」に要設定🔹対応機種はPixel 10シリーズ。今後拡大予定
手元でまだ利用できてないけど今日から対応。Appleの反応が気になるところ👀 https://t.co/vAT5w1Vvpd pic.twitter.com/AjCY5EbpMx
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) November 21, 2025
安全性は大丈夫?
AndroidのAirDrop対応は、Appleとの協力ではなく、Googleが独自に実装したものです。
そのため「セキュリティは安全なの?」と気になる人も多いはず。
結論から言えば、Googleはプライバシーとセキュリティ面について詳細に説明しており、仕組みはとても強固であることがわかります。
まず、共有はP2P(端末間の接続)で行われ、共有する写真や動画がサーバーを経由することはありません。共有内容のログも一切保存されない仕組みのため、プライバシー面も安心です。
さらに、Googleは自社製品に共通する厳格なセキュリティ基準に従って機能を開発していて、以下のような多層的な対策が取られています。
- 事前のリスク分析(Threat Modeling)
- 専任のセキュリティ/プライバシーチームによるレビュー
- 社内でのペネトレーションテスト(脆弱性検証)
- 相互運用レイヤー(デバイス間通信の中核処理)にメモリ安全性の高い言語「Rust」を採用
- AndroidとiOSが持つ内蔵セキュリティと多層防御で保護
- サーバーを経由しない完全なP2P接続
- 共有内容のログが残らない設計
- さらに第三者機関から「既存の業界実装より強固」と評価済み
これらの対策により、プラットフォームを問わず安心してファイルを共有できる設計になっています。
受信時の「連絡先のみ」は使えない
AirDropとQuick Shareには、迷惑なファイル送信(いわゆる“エアドロ痴漢”)を防ぐための受信制限が用意されています。
ただし、AndridとiPhoneの間では、相連絡先の一致を確認する仕組みが使えないため、共有する際はすべての人/すべてのユーザーに切り替える必要があります。
共有が完了後は、トラブル防止のため必ず元の設定に戻すことをおすすめします。
対応機種はPixel 10シリーズから
2025年11月21日の提供開始時点では、Google Pixel 10シリーズから先行提供されています。
なお、Googleは「今後ほかの端末にも拡大予定」とコメントしており、順次Android全体へ広がる見込みです
AndroidでAirDropする方法
以下の方法で利用できない場合は「Quick Share Extension」を最新版にアップデートしてください。
Androidで受信する
- クイック設定を表示を表示して、Quick Shareをタップします
- 画面上部の項目をタップして受信制限を変更します
- 共有を許可するユーザーをタップします
- 「すべてのユーザーに対し10分間」を選択します
- 写真や動画、ウェブサイトを表示中に共有ボタンをタップします
- AirDropのアイコンをタップします
- 共有シートに表示されるAndroidをタップします
- Androidに表示された「承認する」をタップします
- 受信が完了したら「ダウンロードを表示」をタップして完了です
Androidから送信する
- iPhoneのコントロールセンターを表示して、コネクティビティを長押しします
- AirDropをタップします
- AirDropをタップして「すべての人(10分間のみ)」を選択します
- 写真や動画、ウェブサイトを表示中に共有ボタンをタップします
- 共有シートに表示される「Quick Share」をタップします
- iPhoneやiPad、Macをタップします
- iPhoneで「受け入れる」をタップします
よくある質問
どのAndroidで使えますか?
2025年11月21日時点では、Pixel 10シリーズが対応しています。またNothingも早期対応を検討しています。Quick Shareの開発に関わっているSamsungも早期対応が期待されます。
特別なアプリが必要ですか?
iPhone、 Androidともにアプリは不要です。
PixelとiPhoneのやり取りは安全なの?
接続は端末間で直接行われ、サーバーを経由せず、共有内容のログも残りません。セキュリティ事故の多くの原因とされるメモリ安全性の欠如はRustで構築することで対策されています
iPhoneからAndroidにAirDropできる?
できます。ただし、Android側の受信モードをすべてのユーザーにする必要があります。
受信側のデバイスが表示されない原因は?
Quick ShareとAirDropの受信設定がすべての人、またはすべてのユーザーになっているか確認してください。
それでも使えない原因は?
Googleが提供しているQuick Share Extensionを最新版にアップデートしてください



























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