Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable) レビュー:5000円台で驚異的な急速充電モバイルバッテリー
Yusuke Sakakura
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Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。
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Xiaomiといえば、コスパの良いスマートフォンで人気かつ高く評価されているブランドですが、最近はモバイルバッテリーにも力を入れていて、スマホと同様にコスパの高さが魅力です。
今回レビューする「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」も、5,480円という手ごろな価格ながら、本体内蔵のUSB-Cケーブルで最大120Wの高速充電が可能。さらに、複数のデバイスの同時充電時には、合計最大165W出力を実現しています。
とはいえ、5,480円で本当にそんな高性能なの?と不安に思う人も多いはず。さらに、Xiaomi以外のスマホでも快適に使えるのか気になる人も多いのではないでしょうか。この記事では、実際の使用感や充電性能を詳しくレビューします。
デザインと携帯性
モバイルバッテリー選びでは、充電性能だけでなくサイズ感や持ち運びやすさも重要なポイントです。
「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」は、コンパクトサイズながら高出力を実現し、日常使いにも適したモデルです。
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本体はエナジードリンク缶のようなスリムな長方形デザインで、片手で持ちやすく、ポケットにも収まります。10,000mAhのバッテリーを搭載しながらも、かさばらずに持ち運べるのが魅力です。
表面はマットな質感で、指紋や汚れが目立ちにくい仕様。手触りに高級感はないものの、シンプルでスタイリッシュなデザインです。
この製品の大きな特徴のひとつが、USB-Cケーブルを本体に内蔵していること。別途ケーブルを持ち歩く必要がなく、「充電したいのにケーブルがない!」といったありがちなトラブルを防げるのも大きなメリットです。

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本体前面にはディスプレイが搭載され、バッテリー残量や1分間ごとの充電量がリアルタイムで表示されます。
ただし、表示されるのは1分間あたりの充電量(mAh/min)のみで、出力値やPD規格の情報は表示されません。

充電性能:最大165Wの実力は?
モバイルバッテリーを選ぶ際に、最も重要な要素の1つが充電性能です。
この製品は165Wという超高出力に対応していて、性能面では突出したものがあります。が、しかし実際の出力は充電方法やデバイスによって異なります。
165Wは2台同時充電時の最大出力

製品名に含まれていて、本体にも165Wと書かれていますが、これは2台同時に充電した場合の合計最大出力です。以下のように、1台のみ充電する場合は最大120Wに制限されます。
- 内蔵ケーブル使用時:最大120W
- USB-Cポート使用時(別ケーブル):最大45W
120WはXiaomiハイパーチャージ限定
内蔵ケーブルかつ1台のデバイスを充電するときは最大120W出力ですが、すべてのデバイスを最大120W出力で充電できるわけではありません。
Xiaomi広報に確認したところ、最大120W出力に対応するのは、Xiaomi 14T Pro / 13T Pro、POCO F6 Proなど、120Wのハイパーチャージに対応したXiaomiデバイスのみ。
非対応モデルは最大67W/90W/100Wまでとなります。
- Xiaomiデバイス
- ハイパーチャージ対応モデル:最大120W
- その他:最大67W/90W/100W
- Xiaomi以外のデバイス:最大65W
実際に120Wハイパーチャージに対応したXiaomi 14T Proを充電したところ、最大100W出力を目視確認しました。
10分で50%に到達し、20%で80%、わずか28分で充電が完了しました。公称の充電完了時間は、19分なので少し時間がかかりましたが、30分未満でフル充電に到達する性能はかなり魅力的です。
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90Wハイパーチャージに対応するPOCO X7 Proを充電したところ、最大80W出力を目視確認しました。
わずか10分で30%に到達し、30分で65%、45分で90%、55分でフル充電に。公称の充電完了時間は42分なので、こちらも約10分程度の遅れでフル充電になりました。
ちなみに、ハイパーチャージを使用するには、設定画面の「バッテリーとパフォーマンス」>「充電オプション」>「有線充電モード」を“トップスピード”に変更する必要があります。
iPhoneや他のAndroidは最大65W
Xiaomi以外のデバイスを充電する場合は最大65W出力です。
iPhoneやGoogle Pixel、Galaxyなどはそもそも65W以上の充電に対応していないため、、多くのスマホをフルスピードで充電可能。
Xiaomi以外のスマートフォンを使用している人にも、魅力的なモバイルバッテリーです。
スマホの充電は約1回まで
バッテリー容量は10,000mAh。4,000〜5,000mAhのバッテリーを搭載している最近のスマホであれば、約1回以上の充電が可能です。
タブレットやPCを充電する場合は、1回未満しか充電できないので注意しましょう。
本体のバッテリーも内蔵ケーブルを使って最大90W入力で急速充電できます。
最大100W充電が可能な「Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)」で充電したところ80W超の入力を計測。わずか10分で55%に到達、20分で87%、35分でフル充電になりました。
競合製品との比較
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本体の形状やバッテリー容量から「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」が競合と考える人もいるようです。購入の決め手は対応出力と利便性、そして価格です。
2つの製品の違いを以下にまとめました。
Anker Prime Power Bank | Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh | |
---|---|---|
最大出力 |
|
|
バッテリー容量 | 10,000mAh | 9,600mAh |
内蔵ケーブル | あり | なし |
内蔵コンセント | なし | あり |
価格 | 5,480円 | 14,990円 |
ケーブル内蔵の「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」は、充電さえ忘れなければ、これ1台でどこでも超高出力で充電できるのが魅力です。
一方、コンセント内蔵の「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」は、充電を忘れたり、途中でバッテリーがなくなってもカフェなどで充電できる安心感が特徴です。
バッテリーを充電したまま、スマホやタブレット、PCを繋げば、最大65W出力の充電器としても使えるため、旅行や出張時に荷物が1つ減るのが嬉しいところ。
ケーブルを忘れると充電できないものの、ケーブルは安価で購入しやすいです。
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まとめ:どんな人におすすめ?
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- 5480円という安さで最大120W・同時165W出力
- ポケットに収まるコンパクトサイズ
- USB-Cケーブル内蔵。ケーブル忘れの心配なし
- 120W出力はXiaomiハイパーチャージ対応機種のみ
- モバイルバッテリーを充電するための充電器が必要
- ケーブルの長さが20cm未満で短い
5,480円でこの充電性能は驚異的です。
発売から約2週間が経過していますが公式ストアと楽天市場では完売状態。Amazonでも注文してから手元に届くまで1〜2ヶ月かかるため、この驚きは筆者だけの感想ではありません。
特にXiaomiハイパーチャージ対応スマホを使っている人には、コスパ最強のモバイルバッテリーと言えます。Xiaomiユーザーでなくても、安くて高性能なモバイルバッテリーを探している人や、ケーブルをついつい忘れてしまう人にもおすすめできる製品です。
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