違いは何?Galaxy S25 UltraとGalaxy S24 Ultraを比較
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア『携帯総合研究所』の創設者・運営者です。記事の執筆をはじめ、各キャリアやメーカーへの取材、素材の撮影も行なっています。システムエンジニアとしての経験を活かし、HTML・CSS・JavaScript・PHP・Pythonを用いたサイトデザインやテーマの構築を行っています。また、4キャリアの料金比較ができるシミュレーターの開発も担当しています。
Samsungが2025年の最新スマートフォン「Galaxy S25 Ultra」を2月14日に発売します。
シリーズ史上最薄のボディに最速最強のチップを搭載することで、放熱性能の向上によってゲームをより快適にプレイ可能に。また、新世代のGalaxy AIによって、スマホが秘書のように動いて日常生活をより快適にするAIエージェントに対応しました。
この記事では、Galaxy S25 Ultrabの購入を考えている人のために、Galaxy S24 Ultraからどれぐらい進化したのか、どういった違いがあるのか徹底的に比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
Galaxy S25 UltraとGalaxy S24 Ultraの違いを比較
以下の表にGalaxy S25 UltraとGalaxy S24 Ultraの違いを比較してまとめました。
Galaxy S25 Ultra | Galaxy S24 Ultra | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 218 g | 233 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット | Snapdragon Elite for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
メモリ | 12GB | 12GB |
AI |
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ベンチマーク | ー |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6・ミリ波 | Sub6・ミリ波 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 1 | 3.2 Gen 1 |
セキュリティ |
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センサー |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザインとカラー
Galaxy S25 Ultraは、前作に続いてチタニウムフレームを採用しています。
マット仕上げのチタニウムはGalaxy S25のアルミフレームよりも高い耐久性を実現。最新モデルでは重さが233gから218gへと大幅に軽量化されています。
さらに、Galaxy S25シリーズは史上最薄を謳っており、Galaxy S25 Ultraも厚さが8.6mmから8.2mmに改善。フレームの形状は丸みを帯び、手になじむようになったことで持ちやすくなっています。
前面はパンチホールと極薄ベゼルの組み合わせ。背面にはカメラレンズが縦に並ぶシンプルなデザインです。
背面はよりフラットになり、カメラレンズを保護するリングもより大きく強調されています。
カラーはチタニウム シルバーブルー、チタニウム ブラック、チタニウム グレー、チタニウム ホワイトシルバーの4色。
また、今作はSamsungオンラインショップ限定カラーとして、チタニウム ジェットブラック、チタニウム ジェードグリーン、チタニウム ピンクゴールドも用意されます。
AIエージェント
Galaxy S25 Ultraには、AIエージェントに対応したGalaxy AIが搭載されています。
AIエージェントは、AIが自律的に提案・行動して日常生活をサポートすることで、スマホが便利な道具を超えて頼れるパートナーへと進化する新次元のAIです。
例えば、お気に入りのサッカーチームの試合日程をカレンダーに登録したいときも、サイドボタンを長押しして「今シーズンのアーセナルの試合スケジュールを調べてカレンダーに追加して」と依頼するだけで、AIが試合情報をウェブから取得してカレンダーアプリに登録してくれます。
長時間の動画から必要な情報だけを取得したいときも「この動画で紹介されているアイテムをリスト化してメモに保存して」と依頼するだけで、AIが字幕データや動画の概要欄から動画内で紹介されている役立つアイテムをAIがまとめてメモに保存します。
このように新しいGalaxy AIは、複数のアプリを連携させる必要がある複雑な操作も人間のように代わりにやってくれます。
- アプリ間のシームレスな連携
- アプリ間の連動が可能。複数のタスクが一言で完了
- Now Brief
- 生活パターンや好みに合わせてAIが天気予報や予定、不在着信など今日のまとめをお知らせ
- AIセレクト
- ゴルフのスイング動画を見ているときにGIFアニメでの保存を提案など、ユーザー今何をしているかをAIが理解し、最適なアクションを提案
- かこって検索
- 視聴中の動画から流れている音楽やカフェでリアルに流れている音楽の情報を表示
- 自然な言語での検索
- 写真アプリで「イタリア旅行の写真を探して」や設定画面で「テキストをより見やすくしたい」など、自然な言語での検索が可能に
Galaxy史上最速・最強のチップ
Galaxy S25 Ultraには、“Galaxy史上最速・最強”のSnapdragon 8 Elite for Galaxyが搭載されています。
前世代ののSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyに比べて、NPUの性能が40%も向上したことで、最先端のAIをオンデバイスで利用できます。
基本性能に関わるCPUも37%向上。GPUの性能も30%向上したことで、高い処理能力を要求するゲームも快適にプレイ可能。電力効率も改善されたことにより、電池持ちにも貢献しています。
特に向上したのはゲーミング体験です。
Vulkanエンジンの最適化によって、よりスムーズにプレイできるようになり、レイ・トレーシングの性能が40%も向上したことで、照明と影の表現が改善。よりリアルで鮮やかなゲーミング体験が実現されています。
長時間の快適なプレイに影響する冷却パーツのベイパーチャンバーは40%も大型化。さらに、熱効率を20%向上するために調整されたサーマルインターフェース素材TIMを備えた放熱構造の改善によって高負荷のゲームを長時間でも快適にプレイできます。
超広角も50MPに進化したカメラ
カメラは月まで撮影できる最大100倍ズームに対応したクアッドカメラを搭載しています。
- 2億画素メインカメラ
- 50メガピクセル超広角カメラ
- 10メガピクセル・3倍ズーム望遠カメラ
- 50メガピクセル・5倍ズーム望遠カメラ
大きく進化したのは狭い部屋でも広く撮れる超広角カメラです。
イメージセンサーの画素数が4倍になったことで、高精細なマクロ撮影と8Kの動画撮影が可能に。ピクセルビニングによって、より明るくクリアに広いダイナミックレンジで撮影できます。
また、AIエンジン「ProVisualEngine」の強化によって撮影のクオリティが大幅に向上し、初めてチップセットに搭載されたSPFによって強力なノイズ除去が可能になりました。
動画においては4倍も豊かな色彩で撮影できる10bit HDR動画撮影がデフォルトに。編集機能では、動画内の不要な音を除去したり、欲しい音を強調できる編集機能「オーディオ消しゴム」にも新たに対応しています。
Pro向けの新しいツールとしてLog撮影をサポートし、絞り値を仮想的に変更して露出や背景のボケ感を調整できる「デジタルアパーチャー」も追加されました。
マグネット充電に対応
Galaxy S25 Ultraは45W出力の急速充電と最大15W出力のワイヤレス充電にも対応しています。
さらに、専用ケースを装着することで磁石でピッタリ吸着するマグネット充電も利用できます。これは「Qi2 Ready」という標準規格に準拠したものです。
通常、Qi2のマグネット充電には、本体に磁石を内蔵する必要がありますが、Qi2 Readyはケースなどのアクセサリを併用することで、便利なマグネット機能を追加できるものです。
マグネットの追加によって、ワイヤレス充電特有の問題である充電の位置ズレを解消して効率的に充電できます。
価格と容量
Galaxy S25 Ultraの容量は256GB/512GB/1TBから選べます。
Samsungオンラインショップの販売価格は以下のとおり。Galaxy S24 Ultraと比べると1万円から2万円ほど値上げされています。
Samsung | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
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機種代金 | 199,800円 | 217,800円 | 253,800円 |
Galaxy S25 Ultraに買い替えるべき?
Galaxy S25 Ultraは、シリーズ史上最薄のボディに最速最強のチップを搭載することで、AIが秘書のように動いて日常生活をより快適にするAIエージェントに対応しました。
最先端のオンデバイスAIによって、一人ひとりに最適化された情報を提案する新機能「Now Brief」にも対応します。
動画編集機能では、オーディオ消しゴムによって、動画に含まれる雑音を消したり、重要な音を強調することが可能に。さらに、背景に映り込んだ邪魔な被写体を消すことができる写真の生成AI編集は精度が向上。どこが不要かをAIが自動で検知することで使い勝手が向上しています。
また、カメラは8K動画撮影に対応した超広角カメラにアップグレードされ、4倍のディテールでマクロ撮影が可能になりました。
それでもGalaxy S24 Ultraから買い換える必要はありませんが、OSアップデートが打ち切られたGalaxy S20シリーズ以前のモデルを利用しているなら買い替えを検討しましょう。
また、Galaxy S21 Ultraから買い換える場合は充電スピードが大幅に改善され、S22 Ultraから買い換えると2億画素のメインカメラにアップグレードされます。S23 Ultraから買い換えると、画面が反射しにくく見やすいGorilla Armorに加えて、OSのアップデート保証が4世代から7世代になるため、買い替えをオススメできます。
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